どうも、しょうたです。
僕は三井住友銀行という一般的に言われる“大企業”から、いわゆる“ベンチャー起業”に転職をした経験があります。
三井住友銀行を辞める時、
と親戚や友達やら、銀行の同期や上司などなど・・・
いろんな人に言われましたが、銀行を辞めたこと自体を後悔したことはありません。
ですが!
ベンチャー企業へ転職をしたことについては後悔している部分もあります。
転職してみてわかったのですが、ベンチャー企業にはいろいろとリスクがありますよ。
大企業からベンチャー企業への転職で後悔しないためにも!僕の経験談を参考にしてみてください。
もくじ
大企業からベンチャー企業へ転職をする意義
まず、ベンチャー企業に転職をして後悔をしたことを記す前に、どうして僕が大企業から沖縄の名も知られていないベンチャー企業に転職をしたのかを書いておきます。
レールからはみ出したかった
僕が銀行員だった頃、大企業という敷かれたレールを走る働き方にうんざりしていました。
もともと銀行には長くいるつもりはなかったので、3年働いた時に漠然とベンチャー企業で働きたいと思うようになりました。
当時、僕の中のベンチャー企業のイメージは、
- 若いうちから裁量権が与えられ成長できる環境がある
- ハードワーク
- 部活みたいにみんなで一つの目標に向かって一生懸命に働く
- 新しいサービスを世の中に出していく
こんなところでしょうか。
とにかく大企業という殿様企業から、これから成長するであろう環境で働きたいと強く思うようになり、ベンチャー企業への転職を決意しました。
沖縄のITベンチャー企業へ転職!
僕は2013年10月、はれて沖縄のとあるITベンチャー企業に転職!
この会社に転職をすることを決めた理由はシンプルで、
- 沖縄に移住できると思っただけでテンションが上がった!
- しかも働きたいと思っていたベンチャー企業!
- おまけに社長も信頼できる人だった!
この3つ。
実際、転職したての頃は毎日が最高に楽しかったです!
入社間も無くして、マネージャー職に抜擢されたし、新しいサービスを始めるに当たって自分のチームを持つこともできました。
その分、毎日夜遅くまで働きました。
夜中の0時を回ることも普通にありましたね。
でも、それでも全く苦ではありませんでした。
寝ても起きても刺激的な日々でした。
でも結局1年半ほどで辞めた
最初は最高に楽しくベンチャー企業で働くを楽しんでいたのですが、月日が経つにつれて仕事自体楽しいと思えなくなり、退職するという決断に至りました。
ベンチャー企業で働くまではあまり気にならなかったのですが、“ベンチャー企業で働く”ということにはリスクがあります。
ベンチャー企業に転職をして後悔した部分です。
いくつかありますので、順にご紹介していきます。
大企業からベンチャーに転職をして後悔したこと!
1. 自分のモチベーションを保てなくなる瞬間がある
先ほど述べた通り、僕は銀行から沖縄のベンチャー企業に転職したばかりの頃は、毎日を楽しく過ごしていました。
どんなに仕事が忙しい時もです。
でも、それがバカらしく感じる瞬間がきました。
企業にもよるので一概には言えませんが、本当に小さい零細企業のベンチャー企業だと、結局社長の野望に付き合うという部分が少なからずあります。
最初はそういった会社の大きな目標に向かって働くことで、自分自身が大きく成長できている感覚があったのですが、冷静になって考えると、
と思うようになりました。
あくまでも僕が思ってしまっただけ。
全ての人に当てはまることではないでしょう。
ただ僕はベンチャー企業であろうとも、大企業のように他人の時間軸で働くことに嫌気がさしてきました。
結局、ベンチャー企業に転職をすれば、自分の人生が広がるなんて考えていましたが、結局は人がひいたレール、もしくはこれからひこうとしているレールを走っているに過ぎないと感じました。
このあたりはベンチャー企業に転職するまで気付かなかったので後悔している点でもあります。
2. 時間に対しての給料は“激減”という事実
大企業からベンチャー企業に転職すると、当然ながら給料は下がります。
まぁ、これは転職する前から「給料は下がるだろうなー」と予測はしていました。
でも現実はさらに厳しい!
給料は下がるが、労働時間は増える!
が正しい認識です。
ベンチャー企業は、これから事業を伸ばしていこうとしている会社。
当然、定時で帰ることはなく、残業を2〜3時間したぐらいでは帰ることもできません。
基本夜中まで働きます。
ですので、時給換算でいうと大企業で働いている頃と比べると半分以下!
おまけに僕が働いていたベンチャーは残業代もありませんでした。
それぐらいベンチャーは大企業と比べると厳しい環境ではあるんですよ。
でも!!
- 給料が下がる
- 夜中まで働く
ということは、僕はしっかりと予測し、覚悟した上で転職をしています。
給料が下がっても、夜中まで働いても自分自身が成長できればそれでいいと思っていました。
ただ、一点忘れていたことが・・・
家族の負担は俄然大きくなる!
僕は沖縄のベンチャーに転職する時には、妻と小さい子供が2人いました。
当然妻からすると、
- 銀行の時より給料は下がるわ
- 帰りはいつも夜中になるわ
で、「なんやねんコイツ!!」という話になります。
僕はベンチャー企業で働いていた頃、家事・育児にはほぼ参加することができませんでした。
妻の負担は計り知れません・・・。
給料と労働時間の問題は自分だけではなく、家族全体の問題に発展します。
最初は大丈夫でも、家族の負担は日に日に膨れ上がります。
そのうち爆発するんですよ。僕の妻も爆発しました。
この辺りも僕の考えが浅かったため後悔している部分でもあります。
3. “ベンチャー”とひとくくりに言っても千差万別
当時はあまり気にもとめていなかったのですが、“ベンチャー企業”とひとくくりに言っても、会社の規模感は千差万別!
あの楽天やサイバーエージェントやDeNAも“ベンチャー”というくくりに入っていますからね。
転職活動をしていたあの頃の僕はそんなこと微塵も頭に入っていなかったです。
これはのちのち読んだ本なのですが、この本の中で、社員数が100人ぐらいの規模感のベンチャー企業が一番成長できるみたいなことを書いていました。
ちなみにこの本めちゃくちゃ面白いですよ。
藤原和博さんはもともとリクルートに勤めていらっしゃった方で、今は学校の校長先生をしているような面白い方です。
結局、社員数が100人にみたない小さい規模のベンチャー企業になると、余計な事務作業や多くなったり、そもそも人材が育つ環境が整っていないことが多いそうです。
そう言われると、僕が転職したITベンチャーの会社もそんな感じでした。
探せばベンチャー企業も色々ありますからね。
社内体制も整って、核となる収益源を確保しているベンチャー企業の方がより成長できる環境があったのかもしれません。
後の祭りですが・・・
さいごに:大企業からベンチャーへの転職はリスクの把握を
ベンチャー企業への転職は、目的をしっかりと持っている人には最高の環境だと思います。
僕の経験から言っても、重要なポストに配置してくれるし、事業の立ち上げに携われるし、新しいWEBサービスの立ち上げも経験できました。
大企業に居続けていたらまず経験しないことばかりでしょう。
ただ一方で、ご紹介したようなリスクもあります。
そのリスクが爆発した時にベンチャーへ転職したことを後悔する可能性もゼロではありません。
僕のように家族がいるような人であれば尚更でしょう。
家族の意見にもはくれぐれも十分に耳を傾けたいところです。
僕はこれを怠っていました!
妻には負担をかけてしまったと反省しています。
ただ、一度きりの人生。
大企業でつまらない生き方をするより、ハラハラするベンチャーへ転職するのも悪くないと思いますよ。
悩むぐらいなら早めの行動を。