子どものいるシングルファザーやシングルマザーが県から受給できる児童扶養手当。一部の金融機関では、この児童扶養手当も「収入」として見てくれる場合があります。
これにより融資可能額が増え、より良い条件で住宅ローンを組める可能性があります。
収入として認めてもらうために必要なもの
ただし、児童扶養手当を収入として扱ってもらうためには、実際に手当が振り込まれていることを証明する 「児童扶養手当証書」 の提示が必要です。
一見シンプルに思えますが、ここに意外な落とし穴があります。
証書の提示が難しい理由
住宅ローン審査は、前年の収入(源泉徴収票など)をベースに行われます。そのため児童扶養手当証書も「前年分の受給額が記載されたもの」でなければなりません。
しかし、今年度分の証書を受け取るときは、前年分の証書を返却する必要があります。つまり、通常は「前年分の証書」が手元に残らないのです。
時期によっては、たまたま前年分が手元に残っているケースもあるかもしれません。けれども、特に9月以降になると、前年度分を持っている人はほとんどいません。
写真を撮っておくことが重要
もし前年度分の証書を写真に撮っていれば、それを証拠として提出できる可能性があります。ですが、普通は証書をわざわざ写真に残しておく人は少ないでしょう。
だからこそ、これから住宅購入を検討するシングルファザー・シングルマザーの方は、証書を返却する前に写真を撮っておくことを強くおすすめします!
そのひと手間が、住宅ローン審査で大きな助けになるかもしれません。