不動産の仕事では、本当にいろいろなことが起きます。昨日も、いろんな意味で勉強になった出来事がありました。差し押さえされている物件のオーナーは私では理解できないことを背負って生きているのでしょう。
「ついに決まった!」と思ったら、まさかのひと言
昨日、ある差し押さえ物件の売買案件で、買主側の確認が終わり、ようやく売主さんの希望価格で売買できる目処が立ちました。「これでひと安心!」と思いながら売主さんに連絡すると、なんと予想外の返事が…
え…!?と一瞬、頭が真っ白に。
オーナーとはゴキブリがそのへんでひっくり返っている部屋で、朝鮮人参について語り合った間柄。信頼関係は築けていると思っていた矢先にこの返答。
おまけに売主が契約した価格は、当初の希望とはかけ離れた安いものだったんです。え、それよりもウン百万円も高い金額で売却できる、って伝えていたのに…
この時、改めて「信じることの難しさ」を感じました。
なぜ信じたのか?振り返ってみると…
この案件は、差し押さえされたご自宅の売却で、事情が複雑でした。私も「少しでも売主さんの役に立ちたい」と思って尽力してきましたが、今思えば、その状況で「絶対に信じて大丈夫」と思ったこと自体、少し甘かったのかもしれません。
自宅を差し押さえされるオーナーですから、きっと一般的には理解し難いことを背負っていたのでしょう。
信頼と慎重さは両輪!どんな状況でも冷静に
今回の経験で痛感したのは、やっぱり「信頼」も大切だけど、慎重さも同じくらい大事だということ。特にオーナーの背景が理解し難い案件では、どんなに親しくなっても冷静な判断が求められるんだなと感じました。これからも、この教訓を胸に仕事に臨んでいこうと思います。
もう他で契約したよ