「マンションを買うなら、やっぱり土地の所有権があるほうがいい」と思っていた時期が、私にもありました。
けれど最近、その考え方が少し変わってきました。
定期借地権付きマンションは、新築から50年後や60年後には解体され、土地は地主さんに返却する必要があります。
そう聞くと、「一生住み続けられないなんて不安だな」と思う方も多いかもしれません。
でも、よくよく考えてみると、借地マンションには“今を大事にしたい人”にこそ合う魅力があります。
たとえば、都心や人気エリアなど立地の良い場所にも関わらず、所有権付きのマンションよりも価格が抑えられていることがあります。
また、同じエリアに、より手が届きやすい価格で住めるというのは、大きなメリットです。
もちろん、将来の「出口戦略」はしっかり考えておく必要があります。
最終的には土地を返すことになるので、住み続けることはできません。
けれど逆に言えば、
「いずれ郊外に引っ越して、自然の多い場所でゆっくり暮らしたい」
「将来的には戸建てに住み替えたい」
といったライフプランがある方にとっては、この期間限定の住まいが、今の暮らしにぴったりフィットするかもしれません。
借地マンションは、“一生住む家”ではないかもしれませんが、“今の暮らしを豊かにする家”にはなり得る。
そんな選択肢も、これからの時代はアリなのかな、と最近思っています。